『米、タネだった。』
開催日時2018年4月22日(日)
場所登呂博物館1階交流ホール、遺跡公園内のアートロ田んぼ

4月22日(日)に、種もみを配布しました。
昨年(2017)は、大事に育てた苗がジャンボタニシに食べられてしまったので、今年は「素人でも立派な苗を育てるには、どうすれば良いの?」と静岡県の農業技術研究者・宮田祐二さんをお呼びしました。
現代は、田植え機の規格で苗の大きさが12cm~15cmだそうです。でも、この大きさだと苗は柔らかく、ジャンボタニシに食べられてしまうそう。江戸時代から昭和にかけては、苗を12cm~20cmで、私たちはこのサイズを目指すことにします。
これまで、アートロでは種もみをそれぞれ持ち帰り、思い思いに育ててきました。今年はなんと!初めて丈夫な苗の育て方を教わっています。

宮田さん「稲にノゲが生えてるのは、スズメが食べにくいから。」

本原 令子

でも、ノゲが生えてない方が保存するのにがさばらないし、米を撞くのもラクだから、人間が毛が生えない品種を増やしたんだって。

今年の稲は屋根用なので、種は一つ一つ丁寧に植えます。そうすることで、一本一本太く、丈夫に育つのだそう。複数の種を一箇所に植えると、稲は細くて倒れやすくなってしまうのだとか。育て方を一通り教わったら、次は田んぼに向かいます。

女の子「あ、ジャンボタニシいる!」

稲を食べてしまうと聞いていたジャンボタニシが田んぼのあちこちにいて、驚きの声が上がりました。ある程度、稲が育ってしまえば、ジャンボタニシはその周りに生える雑草を食べてくれるありがたい存在ですが、昨年は苗を食べられてしまいました。
 苗を植える距離は、自分の体で測れることも教わりました。「僕の一歩は60なんで」という宮田さんの言葉に、「今は、何cmなんて測ってるけど、昔は物差しなんてなかった。昔は距離というものをどうやってシェアしていたんだろう?」と本原さん。

もう一度登呂博物館の交流ホールに戻って、今度は稲を剥いてみます。
2017年度の講座で藤枝の農家・松下明弘さんが用意してくれた色々な種類の稲の中から選んで、タネを籾から出してみます。米の種類についての説明を受けて、最初は茅葺き屋根を作るのに適した品種の淡紫穂を選に予定でした。

「普通は食べるためにお米を育てるのに、今回は屋根を作るために育てるの?」

「せっかく登呂で受け継いできたお米なのだからいろんな種類のお米を使いたい」

昔なら、屋根を作るために稲を選んでいないはず、とそれぞれ好きな稲種を選びました。持ち帰って、6月10日の田植えまでに、種もみから丈夫な苗を育ててくるのが宿題です。

最後にそれぞれ、疑問に思ったこと『?』と合点したこと『!』を紙に書いて、振り返りをしました。

稲でもタネでも何でこんなに育てるのがめんどくさいのか。彼ら(稲?)の戦略では?

今まで何も考えずに米が作れていたのは奇跡的なことだったのか?

稲の幹には穴が空いていることを知りました。人間の血管と同じですね。

今年は、家を作ったら稲藁ベットで一泊します。(憧れのハイジのように)

「毎年同じことが起きないのがアートロのいいところ!」今年もチャレンジが始まります。