竹からひごを作り、指輪を作る。材料は竹のみ。接着剤もいっさい使わずに美しい竹の指輪を作ることが出来る。
足元にある身近な素材で道具を作ることで、その特徴を知り、生かすことができた。
今まで知らなかった竹の凄さに気づいた。

《竹ひご作り》
①竹を切る
細かな刃のノコギリを使って竹を節の部分で輪切りにしていく。切りやすいように籠を台に、雑巾を滑り止めに使用した。
②竹を割る
脇差を使い竹を縦に割る。手は刃の向かう先に置くと危険なので、一度刃をいれたらそのまま床を叩くようにして割る。
③竹を細くしていく
鉈を使って徐々に竹を割って細くしていく。刃物を使う危険な作業なので、2人1組で違いを注意しながら行う。
④細くなった竹を折(へ)ぐ
細くなった竹を薄くしていく。横にスライスする要領で切り、その後竹をタオルに押し付け鉈を使って折ぐ。

⑤竹ひご完成!
竹ひごが完成。丸くした時綺麗な円になっていれば竹の厚さが均等な証拠。
《指輪を編む》
⑥編み方を教わる
各30分で前半と後半の二回に分け講師から編み方を教わる。受講生同士で話したり、教えあったりとそれぞれのペースで作業が進んでいく。
⑦指輪を編む
竹ひごを水につけ、柔らかくしてから編み始める。初めは皆順調だが、後半から躓く受講生が続出した。
《完成!!》
⑧撮影会!
無事に指輪が完成し、受講者は各々見せ合ったり指につけてみたりした。

《使用した竹》
今回の指輪作りでは『淡竹(はちく)』という竹を使用した。
淡竹は中国原産の竹。因みに日本原産の竹は『真竹』という。淡竹は真竹よりしなり、柔らかく、裂けやすいという特性を持つため、小さくものを作るのには向いている。しかし稈の長さは淡竹よりも真竹の方が長いので今回の指輪作りには一長一短である。
《使用した道具》

①脇差
竹を割る、細くする作業の際に使用。ナイフで代用が十分可能。
②鉈
竹を薄くし、折ぐ際に使用。竹を薄くする時は右手と左手の親指を合わせストッパーにしながら刃を進めると安全に作業ができる。
③ステンレスたわし
破竹を磨くために使用。
この他にも、竹を切るためのノコギリや竹を折ぐ際ぶタオルなどを使用した。
《完成品》

竹の指輪は時間が経つにつれ色が変化する。
作りたては鮮やかな緑だが徐々に青みが抜け最終的には柔らかな小麦色になる。

竹の様々な可能性が見えてくる。
指輪以外のアクセサリー、入れ物他にはどんなものが作れるだろう。
